1話は赤座 あかりが主人公であることを示した。
夢落ちなのだけど、あかりがどのように周囲を見ているかと、どの様な願望を持っているかが明確にしめされている。
この構図は非常に示唆に富んでいて、あかりが一つの視点を提供している事を示している。
「視点提供者」としての主人公のありかたを示していると考えられる。
あかりは人物のことを良く見ていて、個々人の個性は把握している物と考えられる。
そして自分のあり方も自覚的に見える。
こうして見ると、ゆるゆりの世界は、本当にそういう世界なのか、を疑うべきなのかもしれない。
ちなつが結衣に向けている視線を認識しているのは誰なのか?
綾乃が京子に向けている視線を認識しているのは誰なのか?
それはあかり、という事も考えられる。
この物語を、こういう世界として構築しているのはあかりの存在その物なのかもしれない。
そして、あかりは、徐々にフェードアウトしていく。
最初に寝てしまい、居ない存在へ。
そして一人になっている。
2回ある提供の画面が、あかりの寝ている姿なのはとても示唆的なのだと思う。
この物語の主人公は確かに、赤座 あかりなのだろう。
物語その物の構成に必須の存在であり、物語の中で唯一主体を持っているように見える。
主人公、という物を明確にしめしている存在だ。
そんなわけで、ゆるゆりは2期も大変おもしろそうだ。
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